海外移住の際に何を持っていくべきか?無いと困るものは?
初めて海外に移住するときには荷物の引越しに頭を悩ませる人も多いと思われます。
日本国内なら、すべてを引越しトラックに詰め込んで送れば済むものの、海外移住となれば話が大きく変わり、考えることが多くなります。
私の場合は日本の会社内での海外赴任ではなく、現地企業での雇用だったので引越し補助の費用にも上限がありました。
そのため何が必要で、何が必要でないかにとても頭を悩ませたことを覚えています。
また、何を手荷物にして、何を飛行機便にするか。船便でもいいものは何か。
荷造りを始める直前まで毎日頭を悩ませてましたが、無事に大きなトラブルもなく引越しすることができました。
今回は私の経験をもとに、海外引越しの際に持っていったもの・持っていくべきものだったものを厳選して紹介します。
また、どのように送れば不便なく過ごせるかについても紹介します!
荷物を送る手段
荷物の送り方には大きく分けて手荷物・飛行機便・船便があります。
手荷物
常に携帯しておく必要があるもの、現地に到着してからすぐに使いたいものを中心に。衣類などは到着後4-5日分ほどあれば洗濯しながら使い回せる。
飛行機便
発送から到着まで1-3週間かかる。発送日を上手く調整できれば現地到着直後に荷物が届く。
手荷物で持っていくのは難しいが、なるべく早くから現地で使いたいもの。
船便に比べてコストがかかりやすいのでなるべく最小限に抑えたい。
船便
飛行機便に比べてコストは抑えられるが、発送から到着まで数ヶ月かかる。
(欧州だと3ヶ月ほどはかかる)
すぐには必要ないが、持っていきたいもの。大きい家具や季節違いの衣類など。
私の経験では、飛行機便は移住後にすぐ届きましたが、船便は当時コロナの影響もあり6ヶ月ほどかかりました。
このように船便はその時の世界情勢の影響により配送時間が大きく変わるので、無かったら生活に大きな支障がでるものを船便で送るのはなるべく避けた方が良さそうです。
持っていきたい荷物
下記のような分類に分けました。私たちは日本に帰国する予定が決まっていないので、小さい日用品などを中心に日本から送り、大きい家具や家電はメルカリで売ったり知人に譲渡したりするなどして荷物の整理をしました。同じような境遇の方々はぜひ参考にしてください。
必需品
パスポート・入国に必要な書類
スマートフォン・パソコン・充電器
これらを忘れることはないでしょうが、念のため手荷物に入っているかをしっかりと確認しておくことは大事です。パスポートなどを忘れると出国で躓いてしまうので要チェック。
薬
普段から飲んでいる薬はもちろんですが、常備薬も準備しておけると安心です。私は風邪薬や頭痛薬、下痢止めなどを中心に準備しておきました。
現地でも同じような薬が見つかる場合もありますが、見つからない場合もあるので使用期限の長いものは多めに持っていってもいいと思います。そこまで場所を取るものでもないので、私たちは手荷物にすべて入れました。
また、葛根湯などの薬局で見つかる漢方類も一緒に持参しました。風邪薬ではありませんが、このような漢方も大変重宝します。
外貨決済ができるデビットカード・クレジットカード
外貨決済ができるカードを事前に準備しておいた方が荷物の面でも、安全性の面でも、現金持ち込みよりも役に立つと思います。また、あまりに高額な現金を所持していると税関での申告が必要となってしまいますのでおすすめしません。
また、到着時間などによっては両替所が空いていないなど、すぐに両替して使えない可能性も考えられます。
日本のクレジットカードをそのまま使用することも可能ではありますが、手数料がかなり高くついてしまうのでWISEやRevolutなどのサービスを活用しておくことをおすすめします。
特にRevolutではデビットカードの発行が無料で、ある程度までなら両替手数料も無料なのでこのような場合にとても役に立ちます。
国際免許証
日本の運転免許を持っている人なら誰でも国際免許証(国外運転免許証)を発行できます。
最寄りの免許センターにて即日発行が可能です。
ただし、有効期限は発行日から1年なのでなるべく出国に近い日に発行することをお勧めします。
引越ししてから何かと車で移動したくなることが増えると思います。家具や日用品を一通り揃えるための買い物など、荷物をたくさん運びたいときに国際免許証をあらかじめ発行しておけばレンタカーが利用可能です。
生活が落ち着いてきたらドライブしたり、国内旅行にいったりすることにも使えます。ヨーロッパであればシェンゲン協定加盟国間の移動もできますので、ドライブで隣国に遊びに行くという日本ではできない体験を楽しめます。
国際免許証を使用の際には日本の免許証の提示も求めらるので、一緒に携帯しておくことを忘れずに。
日用品
普段着・下着・靴
タオル
衣類の一部は手荷物に入れて持っていき、残りは飛行機や船で送るという方針を取りました。
手荷物:4-5日分(洗濯して使い回す)
航空便:引越し時のシーズンで使いたいもの
船便:次シーズン以降で使いたいものなど、すぐに必要のないもの
このような形でこちらでの生活で不便のないように送りました。
旅行用シャンプーやボディソープ
旅行用のものを手荷物に入れて持っていくと現地のものを買うまでの繋ぎになりとても便利です。私たちも何種類か試しながら合うものを見つけました。
歯ブラシ・歯磨き粉
ヨーロッパの歯ブラシはとにかく大きい。そんなにみんな口が大きいのか、気になるくらい大きいです。使えなくはないですが、やはり日本で買うものの方がサイズ感もよく使いやすいので日本のものをある程度の量持っていくことをおすすめします。
私たちは年に一度帰国するので、
手荷物に入る量+帰国した際に都度買い足す
で十分に足りています。
一気に送りたい人は船便を活用するのもありでしょう。
歯磨き粉は旅行用のものが一つあれば十分です。
カバン
折り畳み傘
生理用品
スキンケア・メイク用品
コンタクトレンズ
文房具
本
現地の言葉・生活に慣れるのはストレスもかかるので、日本のものに触れる時間も作ってほどよく息抜き代わりに本を読むようにしています。
寝袋
電化製品
変換プラグ
日本から持っていく電化製品を使うのに十分な数を準備できればOKです。
ここには特にこだわりはなく、安いものをいくつか買って家電の仕様に困らないタイミングで送れたら困らないでしょう。
変圧器
私たちは日本で購入した炊飯器が気に入っていたので、それを引き続き使用するために変圧器を購入しました。なるべく早く使用したかったのですが、サイズ・重量ともに手荷物にはできなかったので飛行機便にて送りました。
こちらの定格容量1500Wのものを一つ使用しています。
私たちの場合はこれ一つだけで、炊飯器+消費電力が少ないものなら同時に使用することが可能です。
炊飯器
私たちは元から所有していたこちらの炊飯器を引き続きスウェーデンでも使用しています。
海外対応ではないため、上記の変圧器と一緒に飛行機便で送ることで早期からお米を炊いて食べれるようにしました。
もちろんヨーロッパでも炊飯器は購入可能ですが、やはり日本のものと比べると仕上がりに差があるようです。お米と一口にいってもいろんな種類、食べ方があるのでそこは仕方ないですね。
必須ではありませんが、海外でもお米を主食にしたい人は日本で海外対応品を購入したり、変圧器と一緒に送ることは考えてもいいと思います。
ドライヤー
私たちはPanasonicのドライヤーを使用していたのですが、移住に伴いこちらの海外対応品に買い替えて持っていきました。
元々が高品質で満足していたので、現在でも大活躍してくれています。
ドライヤーにこだわりがない人は、現地にて購入でも問題ないでしょう。
食料品・調味料
食料品全般として、持っていくことは必須ではありませんが、持っていけるものは持っていく方が生活の満足度は上がると考えています。
現地の味や食べ物に慣れることは大切ですが、これまで慣れ親しんだご飯を食べるのはいろんな面で健康を支えてくれると思います。
一部は現地のスーパーやアジアン食品を扱うスーパーで見つけることができますが、基本的に日本で買うより高くつくのである程度持っていけると助かります。
特に粉末のだしの素や鰹節など、固形の調味料などは比較的荷物にしやすい上に料理中によく使うので私たちはとても重宝しています。
日本のお菓子は海外の方にも大変人気なのでお土産として買っていくのもありでしょう。抹茶味のチョコなど、日本でしか買えない味のものの人気が想像以上に高いです。
肉類の持ち込みはどこの国でも禁止されているので、インスタント食品はお肉などが含まれていないものを持っていきましょう。
荷物検査の時に引っかかってしまうと、荷物全ての到着が遅れたり、最悪届かなくなってしまったりします。
台所用品
お茶碗・お箸
現地でも見つかることは多いかと思われますが、お茶碗やお箸は持っていく方が無難だと考えます。
このような和食器類はヨーロッパで買うと高くなるので、使い慣れたものを持っていけるなら持っていきましょう。
私たちは到着後すぐに使いたくて、手荷物に入るようにしました。
お玉や鍋などの調理器具
これらはヨーロッパでももちろん購入可能ですが、気に入って使っていたものもあったので船便にて送りました。届くまでは現地で購入した最低限の道具でやりくりをしていました。
鍋やフライパンなどを改めて揃えようとするとそれなりのお値段になるので、持っていけるとトータルでの出費が抑えられる場合も多いかと考えます。
土鍋
寿司桶
必須ではありませんが、このような日本ならではのものは非常に活躍してくれています。現地での友人を食事に招待した際に日本らしいものを提供でき、楽しんでもらえます。
そうでなくても、寒い期間が長いスウェーデンではお鍋も食べたくなるので、そのような際にも重宝しています。
お鍋やお寿司などの食事が恋しく感じる方の心を満たしてくれるかもしれないので参考程度にこれらの器具を記載しておきました。
最後に
上記の他には
- 気に入って使っているもの
- 思い出の品
を忘れずに荷造りができれば、十分ではないかと思います。
記載している通り、私たちも必須ではないけどあれば助かるもの・慣れない海外生活で心身を癒してくれるものなども惜しみなく送りました。
一年に何度も一時帰国できる環境ではないので、このような品たちが私たちの日々の生活を支えてくれています。
以上、移住を迎える皆様の参考になれば幸いです。
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