スウェーデンでの職探しのコツを現地在住の日本人が紹介!2026年版

スウェーデンでの仕事探しガイド スウェーデン

スウェーデン移住を目指すにあたって最初に立ちはだかるのが仕事探し。近年の労働市場は厳しく、なんとスウェーデン国民ですら仕事が見つからないなんてことも。

スウェーデンに移住したいなら、スウェーデン人のパートナーを見つけるのが一番早い

と言われるレベルで職探しは難しい。。。

厳しい労働市場のため、少ない求人に多くの人が応募することになり、結果ほとんどの人の履歴書が読まれないなんてことも。

こちらではスウェーデン+北欧諸国の労働市場について紹介しています。

私が仕事探しをしていたときもかなり苦労しました。

  • 日本での就職活動と勝手が違う
  • 自分のスキルにマッチする求人が少ない
  • 多くの求人に数百人が応募するから望み薄
  • 応募してからの返信すらない
  • スウェーデン語力が求められる会社が増えている

一番大きな壁となるのが
応募する会社の人にどのように自分を認知してもらうか
ということです。

上記の記事でも触れていますが、会社の人に自分を知ってもらうだけで
就職活動が進む可能性がグッと上がります

現在の状況では会社は人を雇うのに慎重になっていますが会社内部の人から評価されている人材がいれば、迷いなく採用する傾向にあると感じます。日本では聞いたことがないくらい、会社の人とのコネクションが就職活動を大きく左右するのですね。

本記事では少しでもスウェーデンでの職探しが上手くいく確率が高まる方法を紹介していきます。

スウェーデン在住の私が実際にした経験も踏まえた上で紹介していきます。

スウェーデンのビザ制度と就労条件

Migrationsverket(スウェーデンの移民局)によると2026年現在において
企業がEU/EEA外からの人を雇うためには最低でも29,680 SEKの月給を支払う必要があります。これはスウェーデンにおける給与中央値の80%となります。

またこちらの記事でも紹介している通り、年金などの社会保障料は会社持ちなので
会社はこの1.3倍ほどの金額を月々支払う必要があります。

また現在スウェーデン政府はこの金額をさらに引き上げる予定をしています。

2026年6月からは給与中央値の80%から90%になり、月給にして33,390SEKとなる予定です

この約4,000 SEK(日本円で約67,000円)の差は私たちのようなEU/EEA外の人にとって
かなり大きなハードルとなります。

スウェーデンでの仕事探しにおける必須スキル

外国で仕事を見つけるためには上記で紹介した就労ビザ取得という日本国内での就職には無いハードルが存在します

これを乗り越えるためには、あなたはEU外からでも呼び込みたい必要な人材だというように思ってもらう必要があります。

どのようなスキルが最低限必要となってくるかを紹介します!

語学力

日頃のコミュニケーションを取るために語学力は必須です。スウェーデンでは多くの人が英語を話せるので、英語力があれば会話ができます。2023年のEF EPI英語能力指数においてスウェーデンは6位という順位からその英語力の高さが伺えますね。

スウェーデンでは移民が人口の20%を占めるので、社内公用語が英語になっている会社もたくさんあります。特に多くのスタートアップでは人材を確保するために英語を公用語としています

もちろん、チャンスを広げるためにはスウェーデン語力も欠かせません。実際に求人を探してみると、スウェーデン語力が求められたり、そもそも求人がスウェーデン語で書かれたりしています。特に最近は労働市場の状態が良くないのでスウェーデン語が求められる場合がより多くなっています。本気でスウェーデンでの就職を狙っているのであればスウェーデン語学習は欠かせないですね。

強みとなるスキル

ビザのスポンサーになるためには会社はある程度のコストを支払う必要があります。だから外国(EU/EEA外)人材を雇うにあたって、その人がビザに必要なコストに見合っているかということが考えられます。

そのためにこれまでの仕事で養ってきたスキル/経験が非常に大切です。

とはいえすごく特別なことが求められているわけではなく、
スキルや経験が会社が求めているものと合致するのかということが大切です。自分のスキルや経験を棚卸しして、それらが活かせそうな会社で求人が出ているかのチェックをしましょう。

特に下記で紹介するような業界は継続して事業を大きくしたり、スタートアップができたりする傾向にありますのでぜひチェックしてください!

ネットワーキング

一番大切といっても過言ではないのがスウェーデンにおけるネットワーキングです。どれだけ素晴らしいスキルや経験があっても、ネットワーキングを疎かにしていると職探しどころか面接にも進めない可能性が高いです。

会社側が何百通もくる応募書類すべてに目を通してくれるとは思わない方がいいでしょう。

私自身、応募した会社から返事すら返ってこないということも何回も経験しました

しかし、私のことを知っている人が会社にいる、もしくは知人が会社に私のことを紹介してくれるといった場合はめちゃくちゃスムーズに事が運びました。会社にとって、「よくわからない何百人のうちの一人」から「信頼のおける推薦者がいる人」へと大幅ランクアップしているということです。

LinkedInで積極的にコンタクトを取ってみたり、直接合う機会があれば会いに行ってみたりするのが効果的です。

スウェーデンで需要のある職種まとめ

スウェーデンの公的な就職支援機関であるArbetsförmedlingenによると
下記のような分野において人材の需要が高いようです。

IT・テック系

ITやテック系の分野では成長が続いており、人材の需要がまだまだ強いです。

そのため、英語でもOKな会社が多い傾向にあります。

  • ソフトウェア開発者・システム開発者
  • システムアナリスト・IT プロジェクトマネジャー
  • AI / データサイエンス専門家
  • サイバーセキュリティ専門職
  • IT アーキテクト

これらの領域での経験がある人は仕事を見つけやすいかもしれません!

グリーンテック系

CO2排出量のNET ZEROを目指して、スウェーデンではグリーンテックの分野に力を入れています。特に再生可能エネルギー、脱炭素化技術、バッテリー、循環型社会などの分野に力を入れています。

下記のような分野での経験が豊富な人材の需要が強く、
スウェーデン語が話せなくても問題にならない場合も比較的多いです。

  • 再生可能エネルギー分野
  • 水素・クリーンエネルギー分野
  • グリーン製鉄
  • リサイクル技術
  • 環境・サステナビリティ分野(ESG戦略、ライフサイクル評価など)
  • 環境分野でのデータ分析

スウェーデンではこういった環境対策に対してかなり力を入れています。

これらの領域において実務経験が豊富な人材は常に求められています。

飲食・ホテルスタッフ

サービス系の求人も多く確認され、需要が強いです!

特に資格が必要ない場合が多く、参入できる人が多いと考えられます。

しかし裏を返すとその分競争は激しくなるということになりますし、
経験豊富な人が有利になる傾向にあります。

また、月給がビザの要件を満たさないというリスクも抱えています。

もちろんこれらの職業でビザを手に入れている人もいるので、
粘り強く求人を探したら就職できる可能性は十分にあります!

また、日本人やアジア人が日本食レストランのスタッフを募集している場合もあります。

ストックホルム掲示板というFacebookページで、日本人居住者がスタッフ募集をしているのを見かけるのでぜひ定期的にチェックしてみてください!

資格が必要な職種

医療・介護系教育職は国家資格が必要とされるものがほとんどなので人材が少なく、
慢性的な人手不足が問題となっています。

これらは需要が強いのですが、資格を手に入れるのに時間がかかるので
職を得るためにはある程度長期での計画を立てる必要があります。

医療系においては、日本の資格が認可されるのかをSocialstyrelsen(社会庁)
にて確認することは可能です。

しかしほとんどの場合は下記のようなスウェーデンの国家資格が求められるでしょう。

  • 看護師
  • 医師
  • 歯科医師・歯科衛生士
  • 理学療法士

教育職においても需要は強いのですがスウェーデン語が必須となるのと、
スウェーデンの教育システムを理解する必要があるのでこちらも日本人がすぐに就職するのは難しい分野でしょう。

日本人ならではの仕事

Arbetsförmedlingenで多くの募集であるわけではありませんが、
日本語を扱えるということが大きな強みになるお仕事はもちろんあります!

スウェーデンには日本からの旅行者や移住者などが一定数いて、
このような人たちに対するサポートやサービスのために日本人話者は重宝されます。

観光業カスタマーサポート日本向け営業日本語教育などですね!

もちろん、スウェーデンで働くにあたって英語やスウェーデン語は求められますが、
語学力+上記の分野での経験があれば有利になります!

根気よく探す必要はありますが、日本語力を活かせるいい機械ですね。

スウェーデンで仕事を探すための主要サイトまとめ

どこでスウェーデンでの職探しをすればいいのか紹介します!

Arbetsförmedlingen

スウェーデンの公的な就職支援機関であるArbetsförmedlingenではスウェーデン中からいろんな会社・機関が求人を掲載しています。

“Sök jobb i Platsbanken”から求人票にアクセスできます。そこからそれぞれの会社・機関のWebサイトへと移り、応募することが可能です。

スウェーデン在住で、personnummer(パーソナルナンバー)を持っている人だと、ここで失業手当や職探しのサポートを受けることができます。

公的な機関ですが、幅広い分野の仕事が多く掲載されています。興味のある方は一度見てみると、どのような会社があるのか知れる良い機会となります。

LinkedIn

LinkedInビジネスに特化したSNSです。
個人のキャリア形成や企業の発信、採用活動などが日々活発に行われています。最近では名刺代わりにLinkedInプロフィールのQRコードを見せる人も増えてきているくらいです。日本でも徐々に浸透してきているのではないでしょうか。

InstagramやTikTokなどのSNSと異なり、個人的な出来事の発信は行わず、
仕事やキャリアのことのみに特化したものとなっています。
本名で登録し、自分の経歴・スキルなどを詳細に記載したプロフィールを作ります。

LinkedIn内で気になる会社やそこに所属する人をフォローしたり、メッセージを送ってやり取りすることが可能となります。

私がスウェーデンへの転職を決めた時もLinkedIn経由でのやりとりから始まりました。
気になっている会社で働いている日本人をフォローし、コンタクトをとってみたところ返事をいただけました。そこから人事の方に繋げてもらい、面接・採用と進めることができました。

私の場合は気になる会社に日本人がいたというのがとてもラッキーでした。

私の友人も、気になる会社の投稿に頻繁にコメントを送ることで会社側に認知してもらうことに成功しました。そこから逆にコンタクトをもらい、面接まで話を進めることができたといった例もあります。

これらはラッキーな例ではありますが、こちらから行動したからこそ出会えた幸運です。

少しでもスウェーデンや海外での就職・移住に興味のある方はまずはLinkedInに登録して、気になる会社探しだけでも始めて、まずはフォローしてみるのがおすすめです!

その他の求人掲載サイト

下記のような求人掲載サイトもあります。ほとんどの企業がLikedInに求人掲載していますが、LinkedInに登録できない場合はこれらが参考になります。

  • indeed
    世界最大級の検索エンジン。スウェーデンでも使われています!
  • Academic Work
    若年層や若手などのキャリア初期向けの求人が多く、ITや技術系に強いです。求人はスウェーデン語で書かれているが英語OKのものもあります。
  • The Local
    現地情報を英語で紹介してくれるサイトで、英語OKの求人掲載もしている。求人閲覧にはGoogleやLinkedInのアカウントが必要で、シニアレベル以上の求人を閲覧するためには有料のプレミアムプランの入会が必要となる。

スウェーデンでの仕事探しガイド

これまでの私の経験も踏まえた上で、スウェーデンやヨーロッパで仕事探しをするのであればどのようにすればいいかを紹介します!やはり一番便利なのがLinkedInなのでこの活用をベースとさせていただきます。

1. CVの作成

CVとは日本語で言う職務経歴書です。履歴書とは違い指定されたフォーマットがあるわけではないので自分である程度自由にデザインできます。フォーマットもネット上にたくさん見つかるのでそれらを利用するのもOK!下記のようなサイトでCVの書き方について紹介しているので参考にどうぞ!

CVの参考になるサイト

経歴や強みとなるスキルを棚卸ししながら、あなたの良さを十分表現できるような内容にしていきましょう。

ここでCVはある程度作りますが、一つのCVを使いまわさないようにしてください。会社やポジションごとに求められている人材や経歴は異なるはずなので、それに合わせてCVも調整する必要があります。あくまでもベースとなるものを一つ作るということを意識してください。

写真はあってもなくてもOKです!

2. LinkedInに登録

LinkedInは欧米で仕事をしたいなら登録必須のSNSです。新しく知り合った同僚や仕事上のパートナーとアカウントをフォローし合うというのは普通の光景となっています。ビジネスに特化したSNSなのでここで気になる会社を探したり、そこで繋がった人とメッセージのやり取りをしたりしましょう。

採用活動が活発に行われているので、あなたの求職活動にも役に立ちます!ここで興味のある会社を探してみたり、会社がどのような求人を出しているか見てみたり、その会社の人と繋がったりすることができます。

もちろんあなたのプロフィールはどこかの会社の採用担当に見られるかもしれません。作成したCVを元にしながらプロフィールを作り込んでいきましょう。こちらのnote記事ではLinkedIn オフィシャルビジネスパートナーの方がプロフィールの作り方や使い方を初心者向けに紹介してくれています!

ビジネス向けなので本名で登録し、加工なしの自分の写真をアイコンにしましょう

3. 会社や会社の人をフォロー+コンタクト

興味のある会社・積極採用をしていそうな会社が見つかったら、その会社や会社の人をフォローしてみましょう!運がよければその会社の人に認知してもらえるかもしれません。

積極的に連絡をとってみることも重要です。興味を持ってもらえれば相手から連絡が来るかもしれませんが、こちらから連絡する方が確実でしょう。軽めの自己紹介や相手の活動に興味をもった旨を伝えると印象が良いですね。

いきなり「仕事ある?」とか「雇って欲しい」とかいうメッセージを送るとおそらく無視されます。立場が逆であれば想像できると思いますが、どこの誰かも知らない人からいきなりお願いをされても「いや、あなたの事知らないし無理です」となります。相手が積極採用中の採用担当者であれば話は変わってきますが、それでもやり取りの際のコミュニケーションは重要です。

私にも連絡が来ることも時々ありますが、いきなり「雇ってくれ」と言った旨のメッセージを長文で送られると読む気が少しなくなります。一生懸命なのは分かりますが、よくわからない人のために時間と労力を割くのは文字通り気分次第ですね。募集中のポジションで、その担当者に直接繋げれれる場合であれば話を通すことはできるので、心理的に相手をその気にさせるのが重要だと考えます。

メッセージでのやり取りや、投稿に「いいね」やコメントを残すなどの細かい活動がチャンスを広げてくれます!

4. 応募してみる

ある程度会社が絞れてきたら応募していきましょう!応募の際には志望動機や具体的な自己PRをするカバーレターを添えて出すのが一般的です。カバーレターは必須ではないことも多いですが、しっかりと準備して提出しましょう。自己PRする手段は全て使って自分の魅力を伝えるのが重要です。

また、応募の際にあなたを推薦してくれる人からの推薦状があると更に心強いです。周りの友達とかではなく、その業界で良く知られている人や応募する会社の人などであると強力です。これまでのキャリアやLinkedInで築いたコネクションがここで生きてきます。スウェーデンに来てから、私は人間関係の重みを痛いほどに感じることができました。

できることは全部済ませて応募してみましょう!

スウェーデンでの仕事探しまとめ

労働市場の厳しさもあり、スウェーデンでの仕事探しは困難を極めます。だからこそできる準備をしっかりと済ませて、仕事の応募にトライする必要があると私は考えます。

欧州委員会ではスウェーデン経済は2025-2026年にかけて景気回復が見込まれていて、今後労働市場が良い方向に進んでいく可能性もあります。今から種を蒔いておくと、いずれ助けになってくれるでしょう。

少しでも興味をもった方はまずはLinkedInのアカウント登録から始めてみてください!

参考
NORRAN

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